『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』とは?|どんな映画?
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属する作品で、魔術師ドクター・ストレンジを主人公に据えたダークで壮大なSFアクション映画です。
前作『ドクター・ストレンジ』や『アベンジャーズ』シリーズの流れを汲みつつ、本作では“マルチバース(多元宇宙)”という概念が物語の中核をなしており、異なる世界・可能性が交錯するスリリングな展開が待ち受けます。
本作の監督はサム・ライミ。ホラー演出の名手として知られる彼の手腕により、スーパーヒーロー映画でありながら、スリラーや心理ホラーの要素が随所に盛り込まれており、従来のMCU作品とは一線を画す独自の空気感を持っています。
また、スカーレット・ウィッチ=ワンダ・マキシモフが重要なキーパーソンとして登場し、魔法と感情、正義と狂気がせめぎ合う“魔術師たちの戦い”が描かれるのも本作の大きな見どころです。
一言で言うと、「異世界をまたにかけた魔術師たちの葛藤と暴走を、ダークな映像と恐怖演出で描いたマルチバース・サスペンス」です。
基本情報|制作・キャスト/受賞歴・公開情報
タイトル(原題) | Doctor Strange in the Multiverse of Madness |
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タイトル(邦題) | ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス |
公開年 | 2022年 |
国 | アメリカ |
監 督 | サム・ライミ |
脚 本 | マイケル・ウォルドロン |
出 演 | ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、キウェテル・イジョフォー、ベネディクト・ウォン、ソーチー・ゴメス ほか |
制作会社 | マーベル・スタジオ |
受賞歴 | 2022年 サターン賞 最優秀特殊視覚効果賞 受賞 |
あらすじ(ネタバレなし)
ある日、異次元からの不可解な力がニューヨークに出現。ドクター・ストレンジはその脅威を調査する中で、「マルチバース」を自由に移動できる謎の少女アメリカ・チャベスと出会います。
彼女を狙うのは、かつての仲間であり、今や強大な力を持つ存在。やがてストレンジは、自らの信念と選択が、無数の現実世界にどのような影響を与えるのかを問われることに。
一体、誰が“正義”で、何が“脅威”なのか? 目の前に広がるのは、無限の可能性と狂気が交錯する世界――。
果たして彼は、この終わりなきマルチバースの混乱を止められるのか?
予告編で感じる世界観
※以下はYouTubeによる予告編です。
独自評価・分析
ストーリー
(3.5点)
映像/音楽
(4.5点)
キャラクター/演技
(4.0点)
メッセージ性
(3.0点)
構成/テンポ
(3.5点)
総合評価
(3.7点)
マーベル映画としては非常にユニークなホラー要素や演出が盛り込まれ、サム・ライミ監督ならではのビジュアルセンスが光る一作となっています。映像表現や音楽による没入感は突出しており、特に闇落ちしたワンダや異世界の演出は高評価に値します。
一方でストーリー面では、マルチバースの複雑な設定に頼りすぎた印象があり、観客によっては理解しにくいと感じる箇所もあります。また、キャラクターの心情描写やドラマ性の面でやや物足りなさを感じる点も。
全体としては高水準にまとまっているものの、万人に響く普遍性という点ではやや限定的。ゆえに総合評価は3.7点という厳しめの着地としました。
3つの魅力ポイント
- 1 – サム・ライミ監督によるホラー演出
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『死霊のはらわた』シリーズで知られるサム・ライミ監督がMCUに初参戦。魔術と恐怖が交錯する本作では、歪んだカメラワークやショック演出など、ホラー映画の技法が大胆に取り入れられており、従来のマーベル映画とは一線を画す映像体験が味わえます。
- 2 – スカーレット・ウィッチの狂気と哀しみ
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本作のもうひとりの主役とも言えるワンダ・マキシモフは、“スカーレット・ウィッチ”として圧倒的な存在感を放ちます。『ワンダヴィジョン』を経て深まった彼女の苦悩と執念は、単なる敵役に留まらない複雑な人間性を映し出し、観る者に強烈な感情を残します。
- 3 – マルチバースによる無限の可能性
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本作の最大の特徴は、“マルチバース”という設定を活かした世界観の広がりです。異なる現実、変化したキャラクター、驚異的なビジュアルが次々に登場し、物語の先がまったく読めない驚きに満ちています。MCUファンはもちろん、初見の観客でも惹き込まれる構成となっています。
主な登場人物と演者の魅力
- スティーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
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ドクター・ストレンジとしておなじみのカンバーバッチは、本作でも圧倒的な存在感を放っています。冷静沈着な魔術師としての威厳と、揺れ動く人間性を両立させた演技が光り、複数のストレンジを演じ分ける難役を見事にこなしています。マルチバースの鍵を握る存在として、彼の重厚な表現が物語全体を引き締めています。
- ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)
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『ワンダヴィジョン』で描かれた悲劇を背負い、本作では“スカーレット・ウィッチ”として圧倒的な力と狂気をまとって登場。エリザベス・オルセンの繊細かつ鬼気迫る演技は、観客に深い共感と恐怖の両方を与えます。母としての愛と破壊者としての姿が交錯する複雑な役どころを、表情や声色で見事に体現しています。
- アメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)
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MCUに初登場となる新キャラクター。マルチバースを自由に移動できる稀有な能力を持つ少女で、物語のカギを握る存在です。ソーチー・ゴメスはそのフレッシュな魅力と力強さで、一気に観客の心を掴みました。不安定さと希望の象徴として、若きヒーローの新たな可能性を感じさせてくれます。
視聴者の声・印象













こんな人におすすめ
逆に避けたほうがよい人の特徴
テンポの良い明快なストーリー展開を求めている人
マーベル映画に明るくなく、事前知識がほとんどない人
ホラー演出やショッキングな映像が苦手な人
感情移入よりもアクション重視で楽しみたい人
単独作として完結したストーリーを期待している人
社会的なテーマや背景との関係
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、一見すると魔法と異次元を舞台にした娯楽作品のように見えますが、その根底には「喪失」や「再生」そして「自己決定」といった現代的なテーマが強く刻まれています。
本作におけるワンダ・マキシモフの行動は、現実世界での「喪失体験」や「親としての葛藤」を象徴するものです。彼女の苦しみは『ワンダヴィジョン』から連続する形で描かれ、愛する者を失った人がどう生き直そうとするのか、またその過程でどれほど歪んだ選択をしてしまうのかという点において、深い心理描写をともないます。これは、コロナ禍や社会的孤立のなかで多くの人が抱えた「喪失感」と重なる部分でもあります。
また、“マルチバース”という概念は単なるSF設定ではなく、現代の選択過多な社会や情報過多の状況、そしてSNS時代における「無限にあるはずの自分の可能性」といった自己アイデンティティの迷走を比喩しているとも読み取れます。観客は「もし自分があのとき違う選択をしていたら?」という疑問をストレンジやワンダと共に追体験することで、自己と向き合う感覚を得ることができます。
さらに、善悪が明確に分かれるヒーロー物語とは異なり、本作では「善であるはずの者が加害的に、悪である者に共感が宿る」という構造が見られます。これは現代社会における価値観の多様化や、正しさの定義が揺らいでいる現実とリンクし、「正義とは何か?」という倫理的な問いを観客に投げかけます。
このように本作は、派手な映像やアクションの裏に、現代社会の鏡としての側面を持つ作品です。特に心の傷や倫理観と向き合う視点は、ヒーロー映画の枠を超えた人間ドラマとしての深みを生み出しており、ただのエンタメでは終わらせない力強さを感じさせます。
映像表現・刺激的なシーンの影響
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、MCU作品の中でも特に視覚演出のインパクトが強い一作です。異なる宇宙を行き来する際の幻想的な演出、万華鏡のように空間が歪む魔法シーン、闇に飲まれていくような色彩設計など、サム・ライミ監督ならではの映像センスが随所に発揮されています。
とくに注目すべきは、これまでのMCU作品とは異なるホラー的な要素の多さです。閉鎖空間での追跡シーン、唐突な暗転と共に現れる恐怖演出、体の変形やゾンビのようなビジュアルなど、スリラー的手法が盛り込まれており、小さなお子様やホラー耐性のない方には驚きや不安を与える可能性があります。
また、暴力描写についても他のマーベル作品と比べるとややグラフィカルな印象を受けます。血しぶきや肉体の損壊といった直接的な描写は控えめながら、「精神的にショックを与える間接的な恐怖演出」が多く、全体的なトーンは暗く緊張感に満ちています。
音響においても、奇怪な効果音や不協和音的な音楽、場面の切り替わりに合わせたジャンプスケア的な音の使い方が見られ、視覚と聴覚の両面から刺激を与える構成となっています。このような演出は、サム・ライミ作品を観たことがある方にとってはおなじみのテイストであり、ファンにはたまらないポイントでしょう。
その一方で、こうした過激な演出により、従来のMCUのファン層の中には「これまでのシリーズとは雰囲気が違いすぎる」と戸惑う声もあるのが事実です。そのため視聴の際には、単なるヒーロー映画というより、ホラーやスリラーに近い演出もあることを念頭に置いたうえで鑑賞することをおすすめします。
総じて本作は、映像と音響の両面で感覚的な刺激に満ちた作品であり、それがストーリーやキャラクターの心理と連動することで、視覚的にも精神的にも深く訴えかけてきます。視聴前に構えておくことで、より没入感のある体験ができるでしょう。
関連作品(前作・原作・メディア展開など)
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』をより深く楽しむためには、関連作品の予習や視聴が非常に有効です。特にMCUの世界観やキャラクター背景を理解する上で重要な前作・メディア展開があります。
■『ドクター・ストレンジ』(2016)
ストレンジの起源を描いた1作目。彼がいかにして魔術師となったのか、時間の魔法やカマー・タージとの関係など、本作の基盤を理解するうえで必見の作品です。
■『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)
ストレンジが時空の呪文を誤ってマルチバースが開くきっかけとなった作品。本作はその続きとして位置付けられており、両作を通じてマルチバースの危険性と複雑さが描かれています。
■Disney+ドラマ『ワンダヴィジョン』(2021)
スカーレット・ウィッチ=ワンダの変化を描いたドラマシリーズ。本作での彼女の動機や心の傷は、この作品を観ることでより深く理解できます。
■Disney+アニメ『What If…?』(2021)
MCU世界の「もしも」を描いたアニメシリーズ。多元宇宙をテーマにしており、本作にも登場する“闇堕ちドクター・ストレンジ”や“キャプテン・カーター”などの背景がここで語られます。
■Disney+ドラマ『ロキ』(2021)
時間軸の分岐とTVAという組織を描くドラマ。マルチバースの管理と崩壊という大テーマが掘り下げられており、本作の背景理解に大きく寄与します。
これらを公開順または時系列順に視聴することで、キャラクターたちの心理や世界観への理解が一層深まり、本作の複雑な展開にもスムーズについていくことができます。また、マーベル作品は独立しても楽しめますが、積み重ねを知ることで各シーンの重みが格段に増すという特長もあります。
類似作品やジャンルの比較
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、マルチバースや自己の分岐、心理的恐怖をテーマにした異色のヒーロー映画です。以下の作品は、ジャンルやテーマ、映像表現に共通点を持ちつつも、それぞれ独自の魅力を放っています。
■『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)
同じく“マルチバース”を題材としながら、よりカオスかつコメディタッチで描かれる作品。家族愛を中心に展開する点が感情的に刺さる反面、表現手法は斬新かつ実験的。本作よりも自由奔放で哲学的な印象を受けるかもしれません。
■『ザ・ワン』(2001)
ジェット・リー主演によるアクションSFで、別世界の自分と戦うという設定がユニーク。アクション重視で展開もシンプルなので、エンタメ色の強いマルチバース作品として気軽に楽しめます。
■『Mr.ノーバディ』(2009)
選ばなかった選択肢が同時に描かれる構成で、マルチバースというより“可能性の人生”を描いた作品。より静かで哲学的な雰囲気があり、内省的な物語を好む人におすすめです。
■『スライディング・ドア』(1998)
たった一つの行動で人生が分岐するというシンプルな構造ながら、その“もしも”のリアリティが秀逸。恋愛・人生ドラマの視点で、感情の揺れを丁寧に描くマルチバース的作品として評価されています。
■『リック・アンド・モーティ』(アニメ)
ブラックジョーク満載のアニメながら、科学と宇宙、倫理の問題を突きつけてくる知的作品。マルチバースの概念を徹底的に“遊び倒している”点では、本作とは対照的ながら本質的に通じる部分が多いです。
いずれの作品も、マルチバースという共通テーマを持ちながら、表現方法やメッセージ性に大きな違いがあります。「視覚的な迫力」「内面的な葛藤」「哲学的思考」「感情への共鳴」といった観点から、自分の好みに近い作品を選ぶのも楽しみ方のひとつです。
続編情報
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の続編に関する情報は、2025年時点で正式なタイトルや公開日が発表されているわけではありませんが、複数の関係者や報道により続編の構想・制作が進行中であることが明らかになっています。
■ 続編は存在するか?
はい。現時点で『ドクター・ストレンジ3(仮題)』が開発段階にあると報じられており、主演のベネディクト・カンバーバッチ自身も次回作の可能性を認める発言を行っています。製作開始時期は未定ながら、2026年〜2027年の公開が有力とされています。
■ タイトル・公開時期
正式タイトルは未定ですが、仮称として『Doctor Strange 3』が多くのメディアで使用されています。公開時期はマーベル・スタジオのスケジュールから見て、2026年後半〜2027年前半が有力と見られています。
■ 制作体制
監督や脚本家については未発表ですが、『ロキ』や『ドクター・ストレンジMoM』の脚本を手がけたマイケル・ウォルドロンの続投が噂されています。また、MCU大型作を手がけたルッソ兄弟の名も一部で取り沙汰されています。主演は引き続きベネディクト・カンバーバッチが務める見込みです。
■ プリクエル・スピンオフの有無
現在のところプリクエルやスピンオフの発表はありませんが、スカーレット・ウィッチの単独映画や『アメリカ・チャベス』のスピンオフ展開が企画されているとの情報もあり、世界観の拡張が期待されています。
なお、今後のMCUフェーズにおけるストレンジの役割としては、2027年公開予定の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』における重要人物としての再登場が予定されており、物語全体の中心人物になるとも報じられています。つまりストレンジの旅はまだまだ続きます。
まとめ|本作が投げかける問いと余韻
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、単なるスーパーヒーロー映画に留まらず、観る者に「もし自分が他の選択をしていたら、今とは違う人生があったのか?」という根源的な問いを投げかけてきます。
異なる世界に存在する“もうひとりの自分”や、すれ違った運命の中で何かを選び続けることの重さ。そして、ワンダが体現する愛ゆえの暴走と喪失への執着は、誰もが共感し得る深いテーマです。
本作の印象的な点は、ヒーロー映画でありながら「誰もが正しく、同時に間違っている」というグレーな価値観が貫かれていることです。ストレンジの選択も、ワンダの選択も、絶対的な善悪ではなく、個々の信念と感情がせめぎ合う複雑な人間模様として描かれています。
映像的なインパクトやマルチバースの仕掛けも魅力的ですが、観終わったあとに残るのは、どこか胸の奥にずっと沈んでいるような「自分もまた、可能性の一つを生きているのかもしれない」という余韻。これは現代人が日々感じている「選択の重さ」ともリンクする感覚であり、観客自身の人生をふと省みさせる力を持っています。
ヒーローという存在が神話的である時代から、「人間味」を備えた存在へと移り変わった今、ドクター・ストレンジはまさにその象徴といえる存在です。彼は万能の魔術師でありながら、どこまでも不完全で、迷い傷つく“ひとりの人間”として描かれます。
だからこそ、本作のラストに残る余韻は、スリルや興奮だけではなく、「自分ならどうするか?」という静かな問いとして、私たちに長く響き続けるのです。
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本作で特に印象的なのは、ワンダ・マキシモフが“スカーレット・ウィッチ”として暴走する動機です。一見すると彼女の行動は狂気に満ちており「ヴィラン化」と捉えられがちですが、背景には『ワンダヴィジョン』で描かれた母性の喪失が深く根ざしています。
ワンダの暴走=母としての自己同一性の崩壊と読むと、彼女の行動は倫理を越えた“感情の爆発”であり、同時に「何が正義か」という問いへのアンチテーゼでもあります。
一方で、ドクター・ストレンジ自身も「選択の代償」と向き合っています。特に他ユニバースでのストレンジが暴走した過去や、“闇堕ち”の存在は、力を持つ者がどこまで自分を律せるかというテーマに直結します。多元宇宙がただの世界観ではなく、「選ばなかった人生」「後悔」「傲慢さ」といった人間的テーマのメタファーになっている点は非常に興味深いです。
また、終盤に登場するゾンビ・ストレンジや音符を武器にした戦闘シーンなど、サム・ライミ監督の“遊び心”は、物語のテンションを緩和しつつ、「これはあくまでフィクションである」というメタ的視点を観客に与えます。これはホラー演出の効能を和らげるだけでなく、現実と虚構のあいだに橋をかける仕掛けにもなっていると考えられます。
最後に、“サードアイ”を開いたストレンジの姿は、彼が新たな次元へと到達したことを示す象徴的な描写です。それは単なる能力の進化ではなく、「善悪を超えた視点を得た者の苦悩」を予感させるものであり、今後の物語への伏線とも受け取れます。
結論として本作は、マルチバースという複雑な構造を通して「選択と責任」「自己と他者」「感情と理性」といった普遍的なテーマを多層的に描いた、非常に重層的な作品だと言えるでしょう。
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