『Mr.&Mrs.スミス』とは?|どんな映画?
『Mr.&Mrs.スミス』は、平凡な夫婦の裏の顔が“殺し屋同士”という刺激的な設定で展開する、アクション・ラブコメディ映画です。
一見するとごく普通の夫婦生活を送っているふたりが、実はお互いに秘密組織に所属するプロの暗殺者だった――という驚きの事実が明かされ、次第に愛情と任務の狭間で揺れる関係性へと物語が進行します。
2005年に公開されたオリジナル映画版では、主演のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの圧倒的なスター性とリアルなカップル感が話題となり、アクションの爽快感とユーモア、そして男女の心理戦が融合した独自の世界観を確立しました。
その後、2024年には全く新たなキャストと物語でリブートされたTVシリーズが配信され、現代的なスパイドラマとして再構築。恋愛と任務のスリルを両立させたジャンル横断的な魅力は、今も色褪せることなく多くの視聴者を惹きつけています。
一言で表すなら――「愛する相手の正体が、自分の最大の敵だったとき、あなたはどうする?」という究極の問いをユーモラスかつスリリングに描いたエンタメ作品です。
基本情報|制作・キャスト/受賞歴・公開情報
タイトル(原題) | Mr. & Mrs. Smith |
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タイトル(邦題) | Mr.&Mrs.スミス |
公開年 | 2005年 |
国 | アメリカ |
監 督 | ダグ・リーマン |
脚 本 | サイモン・キンバーグ |
出 演 | ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ |
制作会社 | リージェンシー・エンタープライズ、ニュー・リージェンシー、ラットパック=ダーン・エンターテインメント |
受賞歴 | 2006年MTVムービー・アワード:ベストファイト賞/ティーン・チョイス・アワード各部門受賞 |
あらすじ(ネタバレなし)
平凡な郊外の一軒家に暮らすジョンとジェーン・スミスは、外から見ればどこにでもいるごく普通の夫婦。だが、互いに決して明かせない“秘密”を抱えていることが、ふたりの関係をどこかぎこちないものにしていた。
日常の些細なズレや退屈さが募る中、ある日ふたりはそれぞれの仕事を通じて“同じターゲット”を狙っていたことが発覚する。そこから始まるのは、愛と任務が交差する予測不能な駆け引き。
「あなたはいったい、誰なの?」——そんな問いかけが頭をよぎるとき、信頼と裏切りのスリルが幕を開ける。
夫婦生活とスパイ活動が絶妙に交差するスピード感ある展開と、ユーモラスな掛け合いが魅力の本作。ふたりの“真の関係”がどう揺れ動いていくのか、その目で確かめてみてください。
予告編で感じる世界観
※以下はYouTubeによる予告編です。
独自評価・分析
ストーリー
(3.5点)
映像/音楽
(4.0点)
キャラクター/演技
(4.0点)
メッセージ性
(2.5点)
構成/テンポ
(4.0点)
総合評価
(3.6点)
ストーリーは「夫婦で殺し屋」という斬新な設定が魅力的だが、物語としての深みやひねりにはやや欠け、終盤の展開も予想の範疇を超えなかったため、やや厳しめに3.5点としました。
映像や音楽に関してはアクションシーンのキレやテンポ感ある演出が優れており、サウンドトラックもスタイリッシュ。全体的に視覚・聴覚で楽しめるクオリティが高く、4.0点と評価しました。
キャラクター/演技では、主演のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの化学反応が作品を大きく引き上げています。特に無言のやり取りや微妙な表情での演技に注目したい点が多く、4.0点をつけました。
メッセージ性については、娯楽性に特化しており社会的なテーマ性は薄いため、2.5点と厳しく評価しています。
構成/テンポは、序盤から中盤にかけてテンポ良く進み、飽きさせない編集や展開がなされている点を高く評価し4.0点としました。
総合すると、視覚的なエンタメ性と俳優の魅力が強く、ストーリーの深みはやや不足気味ながらも、十分に楽しめる作品といえます。
3つの魅力ポイント
- 1 – 夫婦喧嘩が世界規模!?
この作品の最大の魅力は、何気ない日常の口論がそのまま壮絶な銃撃戦や爆破シーンへと発展していくスケール感。「夫婦喧嘩=戦争」という極端な誇張表現がユーモアを生み、観る者を引き込みます。
- 2 – 主演ふたりの圧倒的な存在感
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーという当時ハリウッド屈指のスターが、スクリーン上で見せる緊張感と色気は圧巻。私生活での関係が作品にリアルさを加え、観客を惹きつける要素となっています。
- 3 – スタイリッシュなアクション演出
本作はアクション映画でありながら、洗練された映像美とユーモラスな演出が随所に光ります。銃撃戦やカーチェイスも単なる迫力だけでなく、映像としての“かっこよさ”が重視されている点が印象的です。
主な登場人物と演者の魅力
- ジョン・スミス(ブラッド・ピット)
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表向きは建設会社勤務の平凡な夫だが、正体はプロの殺し屋。冷静沈着で力強く、時にコミカルな一面も見せるキャラクター。ブラッド・ピットはこの役を自然体かつ魅力的に演じ、アクションとユーモアのバランス感覚が秀逸。そのスター性と演技の軽妙さが、作品全体に華を添えている。
- ジェーン・スミス(アンジェリーナ・ジョリー)
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表向きはインテリアデザイナーだが、実はハイレベルな暗殺技術を持つスパイ。冷徹で計算高いが、どこか脆さも見える多面的なキャラクター。アンジェリーナ・ジョリーはその圧倒的なカリスマ性と妖艶さで、観客の目を奪う。アクションシーンにおける身のこなしの美しさも本作の大きな見どころ。
- エディ(ヴィンス・ヴォーン)
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ジョンの同僚であり、気の置けない相棒のような存在。軽口を叩きつつも、的確なアドバイスで物語にユーモアをもたらす。ヴィンス・ヴォーンのテンポの良いセリフ回しと独特の間が、緊迫したストーリーに程よい緩和を与えてくれる。
視聴者の声・印象













こんな人におすすめ
逆に避けたほうがよい人の特徴
シリアスで重厚なストーリーを求めている人
恋愛や心理描写に深みを期待している人
リアリティ重視でご都合主義な展開が苦手な人
メッセージ性や社会性の強い映画を好む人
アクションやテンポ重視の作品が合わない人
社会的なテーマや背景との関係
『Mr.&Mrs.スミス』は一見するとアクションとユーモアが際立つ娯楽作品ですが、その奥には現代社会が抱える複雑な関係性や“個人の二重性”という普遍的なテーマが潜んでいます。
まず注目したいのは、「夫婦」という最も親密な関係における秘密と断絶です。本作の主人公であるジョンとジェーンは、表向きには仲の良い夫婦を装いながら、それぞれが暗殺者という正体を互いに隠して暮らしています。この設定は、現代社会における「心の距離」や「仮面をかぶった夫婦関係」を象徴する構図と捉えることができます。
夫婦間の会話が表面的で、互いの本音を隠し続ける姿は、仕事や役割に忙殺される現代人の孤独や、家庭内ですら築かれた“見えない壁”を彷彿とさせます。また、「知らなかった真実を知ってしまったとき、愛はどうなるのか?」という問いは、信頼や絆の本質を観客に投げかけます。
さらに、作品全体に通底するのがアイデンティティの分裂です。本作において、ジョンもジェーンも“職業としての自分”と“家庭での自分”を完全に分けており、その葛藤が物語のエネルギーとなっています。これは現代社会で多くの人が直面する、「公の顔と私の顔」という二重性に対する比喩とも受け取れます。
また、米国的な価値観を背景にした“銃”や“暴力”の扱いにも注目すべき点があります。銃撃戦が夫婦喧嘩のメタファーとして描かれている点は、暴力的解決をエンタメ化するアメリカ社会の一側面を皮肉っているとも読めます。
このように、『Mr.&Mrs.スミス』はただのアクションコメディにとどまらず、現代人の孤立・関係の再構築・信頼と裏切りといった社会的なテーマをポップな文脈で描いている作品なのです。
映像表現・刺激的なシーンの影響
『Mr.&Mrs.スミス』の大きな魅力のひとつは、そのスタイリッシュで洗練された映像演出にあります。全体を通して色彩はややクールトーンでまとめられ、都会的で無機質な空間と派手なアクションとのコントラストが際立っています。特に銃撃戦や爆破シーンにおけるカメラワークは、スピード感と視認性を両立させた巧みな演出が光ります。
音響面でも、銃声や爆発音などの効果音が非常にクリアで迫力があり、サラウンドでの視聴において没入感を高める重要な役割を果たしています。さらに、挿入曲の選定もセンスが良く、ポップでテンポの良い選曲が作品全体にリズム感を与えています。
一方で、本作には暴力描写や性的な表現も一定量含まれており、視聴者によっては刺激が強く感じられる場面もあります。特に終盤の銃撃戦ではかなり激しいアクションが連続し、爆破や肉弾戦もリアルな演出で描かれます。ただしスプラッター的な残酷描写は抑えられており、あくまでエンタメとして成立する範囲内に収められています。
性的な表現についても、直接的な描写は控えめながら、カップル間の関係性や緊張感を強調するためにセクシャルな雰囲気を漂わせる演出が多用されています。官能性というよりは、心理的駆け引きや“火花”を演出する手法として巧みに機能しており、不快感は少なめです。
そのため、アクション映画に一定の刺激を求める層には満足感が高い一方で、小さなお子様との視聴や過度な暴力・性的表現に敏感な方は、事前に作品のトーンを理解しておくことが望ましいです。
総じて、『Mr.&Mrs.スミス』はエンタメ性とビジュアルスタイルの両立に成功した作品であり、映像や音響の面でも高いクオリティを誇る一方、刺激的なシーンには適度な注意が必要です。
関連作品(前作・原作・メディア展開など)
『Mr.&Mrs.スミス』には直接的な“原作”は存在しませんが、いくつかの関連作品や同名タイトルの作品が存在し、独立した形でのメディア展開が行われています。
まず最も有名なのは2005年公開の本作(ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー主演)で、こちらが現在のシリーズの出発点とされています。この映画は単独作品でありながら、当時の話題性と興行収入の高さから、さまざまな派生企画に影響を与えました。
続いて、2024年にAmazon Prime Videoで配信されたテレビシリーズ版が存在します。このシリーズは映画の直接的な続編ではなく、設定やキャラクター構成を一新した“リブート作品”であり、新たな視点から物語を再構築しています。主演はドナルド・グローヴァーとマヤ・アースキンで、スパイ同士の関係をより現代的かつ心理的に掘り下げた構成が特徴です。映像トーンもよりシリアス寄りで、映画版よりも人間関係にフォーカスした内容となっています。
観る順番としては、映画版(2005年)→テレビシリーズ版(2024年)という順序でも問題ありません。両者は世界観やキャラクターが繋がっていないため、単体でも十分に楽しめます。ただし、リブートとしての比較や“同じコンセプトの現代的再解釈”という視点で両方を観ると、より楽しみが深まります。
また、あまり知られていない関連作として、1996年にCBSで放映された同名のテレビドラマシリーズも存在します。こちらは全13話構成で、スパイ夫婦の活躍を描いた作品ですが、内容的には2005年映画との直接的な繋がりはなく、短命に終わったシリーズです。
さらに遡れば、1941年にアルフレッド・ヒッチコック監督が手がけた『Mr. & Mrs. Smith』という作品もありますが、これはラブコメディであり、本作とは全く異なるジャンルです。共通しているのはタイトルのみで、内容には一切の接点はありません。
このように、『Mr.&Mrs.スミス』というタイトルは時代やメディアごとに異なる解釈で展開されており、それぞれが独立した作品として楽しめる構造となっています。観る順番や知識の有無にとらわれず、多角的な楽しみ方ができるシリーズと言えるでしょう。
類似作品やジャンルの比較
『Mr.&Mrs.スミス』は、アクション、恋愛、ユーモアが融合したジャンル横断型の作品です。同様の構成やテーマを持つ映画も多数存在し、それぞれに異なる魅力があります。ここでは、特にスパイ×恋愛×駆け引きという軸で選んだ類似作品を紹介します。
『ナイト&デイ』(2010年)
トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演するアクション・ラブコメ。平凡な女性がスパイの男と出会い、次々と事件に巻き込まれていく展開は、『Mr.&Mrs.スミス』と同様に日常と非日常の融合がテーマ。テンポの良さと軽快な掛け合いが共通点ですが、ナイト&デイはややコメディ色が強めです。
『ツーリスト』(2010年)
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが主演。謎の美女と巻き込まれ体質の男が織りなすスパイスリラーで、ミステリアスな恋愛要素とヨーロッパを舞台にしたスタイリッシュな演出が魅力。より静かな緊張感と知的な駆け引きが楽しめます。
『キス&キル(Killers)』(2010年)
アシュトン・カッチャーとキャサリン・ハイグルによる新婚夫婦とスパイ設定のアクションコメディ。『Mr.&Mrs.スミス』と同様に、結婚相手の秘密を巡ってドタバタ劇が繰り広げられる構造で、ラブ要素よりも笑いに比重が置かれています。
『ウォンテッド』(2008年)
アンジェリーナ・ジョリー主演の暗殺者育成アクション。男女のスパイ・殺し屋という点は共通ですが、こちらは復讐と成長の物語が主軸で、よりシリアスでスタイリッシュなアプローチとなっています。
『トゥルーライズ』(1994年)
アーノルド・シュワルツェネッガー主演。スパイであることを妻に隠していた夫が、やがて妻も巻き込んでの戦いに突入するという構成は、『Mr.&Mrs.スミス』の源流的存在。ユーモアと爆発的なアクションのバランスが絶妙。
これらの作品に共通しているのは、「信頼関係と正体のギャップ」が生むドラマ性と、「ラブストーリー×アクション」の融合によるスリリングな展開です。一方で、笑いの比重や恋愛の比重、暴力描写のリアルさにはそれぞれ違いがあり、観たい“温度感”に応じた選択が可能です。
「『Mr.&Mrs.スミス』が好きなら、他にも観ておきたい!」という方にとって、これらの作品は絶好の比較対象となるでしょう。
続編情報
映画版(2005年公開)『Mr.&Mrs.スミス』については、かつて続編の構想が存在していたものの、最終的には制作には至っていません。脚本家サイモン・キンバーグによると、「物語としてすでに完結しているため、続編の核となるアイデアが見つからなかった」とのことで、計画は頓挫しました。
また、主演のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが当時実生活でもカップルだったことで、私生活との距離が近すぎることが続編に向かない理由となったとも言われています。そのため、映画版の続編制作は現時点でも一切進行していない状況です。
一方で、2024年に配信されたテレビシリーズ版『Mr.&Mrs.スミス』については、好評を受けてシーズン2の制作が正式に発表されています。2024年5月時点でAmazonが続編を公式に発表し、現在はキャストや構成の準備が進められています。
シーズン2では、ドナルド・グローヴァーとマヤ・アースキンが再登場するかは未定で、アンソロジー形式(毎シーズンごとにキャスト・物語が変わる構成)になる可能性が示唆されています。
最新の報道では、マーク・エイデルシュテイン(『ANORA アノーラ』)とソフィー・サッチャー(『Yellowjackets』)が新たにキャスティングされる見込みで、撮影スケジュールの調整が進んでいる模様です。
このように、映画版は実質的に完結済みで続編なし、テレビ版は継続展開中という形で、同じ『Mr.&Mrs.スミス』の名を冠しつつも、異なる展開が進行中です。
まとめ|本作が投げかける問いと余韻
『Mr.&Mrs.スミス』は、単なるアクション・エンターテインメントにとどまらず、「信頼」「共生」「正体」という普遍的なテーマを、極端で刺激的な設定を通して描いた物語です。
夫婦という最も近しい関係において、お互いの“本当の顔”を知らないという状況は、どこか他人事ではないリアリティを帯びています。たとえ愛し合っていても、すべてをさらけ出せるわけではない。日常の中で無意識に演じている“役割”と、“本来の自分”とのズレ。そうした葛藤を、ジョンとジェーンは壮絶かつユーモラスな戦いの中で乗り越えていきます。
観る者に残るのは、「あなたは本当に大切な人と、正直に向き合えているか?」という問い。銃や爆弾ではなく、言葉や視線、沈黙の中にある“心の武器”こそが、人と人を最も揺るがすのかもしれません。
本作の魅力は、スパイアクションのスリルや華やかさだけでなく、その裏にある“関係性の再構築”というテーマの深さにあります。敵か味方か、真実か嘘か、愛か任務か――そのどちらにも振り切れず揺れるふたりの姿が、私たちに静かな余韻を残します。
派手なアクションのその先にある、“ふたりの選んだ答え”を観たとき、きっと多くの人が「本当に大切なものは何か」を改めて考えさせられるでしょう。
観終わった後、笑ってスカッとできる一方で、どこか心の奥をチクリと刺すような感覚。それこそが『Mr.&Mrs.スミス』という作品が持つ、静かで深い余韻なのです。
ネタバレ注意!本作の考察(開くと見れます)
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本作の最大の見どころは、「愛する人が敵だった」というシンプルで大胆な構造に隠された、アイデンティティの再構築という裏テーマにあります。
ジョンとジェーンは、それぞれプロの殺し屋として完璧な仕事をこなしつつも、私生活では互いに虚無感を抱えていました。これは、仕事において「評価される自分」と、家庭において「わかり合えない自分」という二重性の葛藤を表しています。“スパイ”という設定はその象徴であり、本当の自分をさらけ出すことへの恐怖を強調しています。
銃撃戦の末に互いの正体を知ったふたりが最終的に「手を取り合う」というラストは、単なる和解ではなく、“仮面を脱ぎ捨てて素の自分を受け入れ合う”という再構築の象徴です。殺し合いを経てしか得られなかった「対等な信頼関係」というアイロニーも、本作特有のメッセージと言えるでしょう。
また、終盤の大量銃撃シーンは単なる派手な演出ではなく、“ふたりの関係を襲う外部からの圧力”をビジュアル化したものとも解釈できます。つまり、敵は相手ではなく、社会・組織・常識といった外的要因であり、それを共に乗り越えられるかがふたりの試練となるわけです。
「なぜあのふたりは最後に生き延びられたのか?」という問いに対して、本作は明確な答えを提示しません。しかし、無数の弾丸の中で互いに背中を預けて戦う姿は、「真実を知った上で、それでも共にいる選択をした人間の強さ」を象徴しているように思えます。
そしてこのラストは、「愛は幻想ではなく、選び続ける意志である」という静かな余韻を残してくれます。
ネタバレ注意!猫たちの会話(開くと見れます)
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